コラム
今回は歯牙移植についてそのコツをご説明したいと思います。
欠損歯牙補綴手段として最近はインプラントが発達しておりますが、歯牙移植術はインプラントと違って歯根膜まで再生できるため、より生理的状態に近い形で咬合を回復できます。予後は5年から10年はもつといわれています。さらに、移植した歯牙が脱落したとしてもその後インプラント治療は可能です。これらのことを考慮すると、歯牙移植はもっと普及していい手技の一つだと考えられます。ただ、抜歯窩へ即時に歯牙移植を行う場合は保健適応ですが、もともと歯牙欠損部へ移植を行う場合は保健適応ではありませんので、ご注意ください。
歯牙移植成功の鍵は以下の4点です。
1) ドナーとなる歯牙の抜歯の際、歯根膜の保存が非常に重要です。歯根膜を挫滅させないように歯根膜に触れることなく抜歯を行うことが大切です。
2) 歯根が未完成の場合、移植後歯髄の生活も期待できますが、歯根完成歯の場合、移植4週間後に必ず歯の根っこの治療を行わなければなりません。
3) 移植歯牙の固定はあまり強固に行うとアンキローシスを起こし、あまり予後が よくないと言われています。少し動揺するくらいのセミリジッド固定にする。
4) 歯牙の固定はおおよそ6週くらい必要です。
移植した歯牙は5年から10年で脱落することもありますので、術前にその旨を患者様に説明する必要があります。不明な点、および質問等ありましたら、あいあーる歯科にいつでもご相談ください。
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