まず[顎関節の構造]について簡単に説明します。
顎の関節は顔の左右に一つずつあり、頭の横の部分の骨(側頭骨)の凹みに、下顎の骨の先端部分(下顎頭)がはまりこむような構造になっています。
耳の手前にあるへこみを下顎窩と言います。下顎窩と下顎頭の間にはクッションの役割を果たす軟骨のようなものがあり関節円板と言います。関節円板は口を開け閉めする時に下顎の骨の先端部分(下顎頭)と一緒に動いて口をスムーズに動けるような働きをしています。
口を開け閉めした時に音が鳴ることがあります。多くの場合、クリック音もしくはクレピタス音のいずれかになります。どちらの音も顎関節症の症状の一つに分類されるため顎から音が鳴る場合は顎関節症が疑われます。
クリック音とは口を開けた時や動かすときに顎の関節から「カクン」「パキン」と音がするというふう言われます。顎関節症の中にある関節円板というクッションの役割を果たす組織にズレが生じて起こるものです。
クレピタス音とは口を開けた時や動かしたときに「ジャリジャリ」「ミシミシ」と音がするというふうに言われます。髪の毛を指でつまんで擦り合わせた時の「ジャリジャリ」といった感じのような音です。顎関節を構成する骨が傷ついたり軟骨が変形したり穴が開いたりすると生じる音です。
顎関節症の分類ではクリック音は顎関節円板障害ⅲ型(復位性)に、クレピタス音は変形性顎関節症ⅳ型に分類されます。
顎関節症は噛み合せの問題や歯ぎしり、食いしばり、またストレスなど心理的、社会的な要因なども関連していくつかの因子が積み重なって症状を生じさせています。顎関節症の治療もそれぞれの原因によりいくつかの治療法があるため気になる症状が現れた場合、歯科医院を受診し相談してみましょう。
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